くらしのさんぽ 東京の水辺をさんぽ ①

東京都内最大の親水公園 江東区・仙台堀川を歩く

東京の水辺は心地よいさんぽコースの宝庫。中でも江東区は、江戸時代に開削された全長約32kmもの川や運河がある水彩都市です。水辺の自然に癒やされつつ、すてきなカフェなどとの出会いも楽しめます。

ボランティアの方々が落ち葉などを清掃し、美しく整えられた遊歩道。まもなく桜のトンネルに覆われます。

 仙台堀川は江戸時代に造られた運河のひとつ。かつて江東区の西端に仙台藩の蔵屋敷があり、この運河を利用して仙台から米などを水運輸送したことから「仙台堀」と呼ばれるようになったとか。小名木川から大横川に交差するまでの約3.7㎞が親水公園として整備されたのは約35年前のこと。治水のためでしたが7つの森や桜並木、魚釣場など、四季折々の自然の中でひとときが楽しめる水辺は、今では暮らしに欠かせない憩いの場となっています。

親水公園の西端「やすらぎの滝」ではバンザイ姿の幼児像がお出迎え。

 編集部が訪ねたのは2月上旬。東京メトロ南砂町駅から徒歩約10分の場所から、仙台堀川沿いを西に向かって歩きました。好天に恵まれ、サギやカルガモ、カワセミにも遭遇。大きな望遠レンズ越しにその姿を追いかける人たち、マスクをしてウオーキングに励む年配の方々にも出会いました。至る所にベンチやトイレがあるので、疲れたと思ったらすぐ休憩ができます。鳥たちの声が降り注ぐ中、水の流れを見ながらのんびりしていると心が洗われるよう。

大横川も江戸時代に造られた運河のひとつ。ちょうど河津桜が見頃を迎えていました。

 親水公園は大横川にぶつかったところで終了。そこから先(西)の仙台堀川は、木場公園を横切り隅田川まで続きます。北岸の清澄白河エリアは、味わいのあるリノベーション建築のカフェや個性的なショップが点在している話題の街。それらの巡り歩きについては、後日、本誌公式サイトでご紹介する予定です。

cafe copain

 店主が毎日作るさまざまなパン、千葉県・柴海農園の有機野菜を使った日替わりサンドイッチなどを目当てに、行列が絶えない人気のカフェ。体が生き返るような癒やしの味、年季の入った建物を最小限にリノベーションした店構えも大きな魅力。テークアウトして公園で食べても気持ちよさそう。月・火定休。

※cafe copain さんは、残念ながら2021年5月5日をもって閉店されました。

東京都江東区平野3-1-12
https://www.cafecopain-kiba.com


リカシツ

 理化学ガラスの老舗卸問屋・関谷理化(株)が運営するアンテナショップ。お店にはビーカーや試験管、三角フラスコなど理科室のアイテムがズラリ。耐熱性に優れた理化学ガラスは花器や小物のディスプレー、ランプ、調理器具など、さまざま&おしゃれに利用が可能です。お店は不定休なのでHPで要確認。

東京都江東区平野1-9-7 深田荘 102
03-3641-8891
https://www.rikashitsu.jp


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