要配慮者のための食品備蓄 ②
要介護の方や赤ちゃんのための食品備蓄は、災害時の物流停止により手に入りにくくなる可能性があります。少なくとも常に2週間分を備蓄しておくことが大切です。高齢者の場合は、柔らかめのアルファ米やレトルト、フリーズドライ食品のおかゆを用意しておくと安心。噛む・飲み込む力が弱くなった方は介護食やとろみ調整食品を加えましょう。乳幼児はミルクと哺乳瓶、離乳食の他、多めの飲料水も必要です。
スマイルケア食で介護も安心
「スマイルケア食」とは、噛むことや飲み込むことなどの食べる機能が弱くなった人や、栄養状態が良くない人などを対象とした、農林水産省が推進する新しい介護食品の愛称です。スマイルケア食は、おいしさや食べやすさ、低栄養の改善、食べる楽しみ、見た目の美しさなどにも配慮したもの。ドラッグストアや通販で購入可能です。「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」「かまなくてよい」などのマークを参考にして、積極的に活用しましょう。
左)あじのムース/アルファフーズ
風味豊かなあじのムースにやわらかなにんじん添え。45g。
右)里芋の鶏そぼろ煮/アルファフーズ
やわらかく煮込んだ里芋に鶏肉の旨みをプラス。100g。
※どちらも「歯ぐきでつぶせる」スマイルケア食。5年保存可能。通信販売で購入可能(セット商品のみ)。価格・販売はお問い合わせ下さい。
問い合わせ・注文
アルファフーズ 03-6435-6980
https://www.alpha-foods.net/
乳幼児の備え赤ちゃんを守ることが最優先!
災害時に母乳が足りなくなっても、ミルクがあれば安心です。最近では使い捨て哺乳瓶が市販されています。普段からお出かけ時に使用するなどして、赤ちゃんが使いやすいものを選んでおきましょう。また、平成30年8月に厚生労働省令が改正され、日本でも液体ミルクの製造販売が可能となりました。液体ミルクは水や熱源が不要なため、衛生面が心配な避難所でもすぐに与えることができます。紙パックや缶入りのものがあり哺乳瓶に移す必要がありますが、最近では紙パックに取り付ける乳首が販売されているので、普段から使い慣れておくと安心です。国内では許可されたばかりなので、災害時は外国製品が支援物資として届く可能性があります。できるだけ家庭で備蓄しておくことをおすすめします。
アイクレオ赤ちゃんミルク/江崎グリコ
日本初の乳児用液体ミルク。新生児から飲める安全性と、そそぐだけで準備できる簡単さを両立。「無菌パック製法」で賞味期限6か月という長期保存が可能。125ml、216円(税込み)。