55歳です。早期退職しようと考えています。退職金の運用方法は?
早期退職優遇制度は、退職金が割り増しとなることもあり、選択する人が増えています。しかし、住宅ローンなどの負債が残る場合は注意が必要です。現在の資産や老後のライフスタイルを十分検討したうえで選択することが大切です。
退職金の運用は「長期運用」「余剰資金」「リスク分散」の3 つのポイントで考えましょう。元本保証の「定期預金」「個人向け国債」は安全ですが、低金利のため魅力に欠けます。投資と併用して利用するとよいでしょう。長期運用では、運用利益が非課税となる「つみたてNISA」を活用して日本株や世界株の投信を買うことからスタートすることをおすすめします。毎月積み立てを行うため、投資タイミングの分散にもなります。人生100年時代において重要な、70 代以降に取り崩す資金の準備に向いています。
まとまった余剰資金がある場合には、10 年以上の長期保有を前提として株式を買う方法もありますが、「どんな優良企業の株でも、買った後に半値以下になることがある」という認識が必要です。1銘柄の投資額が金融資産の10%を超える場合は注意しましょう。