介護費用は何にいくらぐらいかかるのでしょうか。用意しておくべき最低ラインを教えてください。
平成30 年度生命保険文化センターの調査によると、要介護となった場合の自己負担分費用について、初期費用の平均は242万円となっています。月額では16.6 万円を平均とし、分布では10万~ 15万円未満が27.8%と最も多くなっています。
介護には、在宅介護、施設入所、地域密着型サービスなどがありますが、公的介護保険により1割(所得によっては2 ~ 3割)負担で利用可能です。ただし、介護状態の重軽度に応じて利用できる月の上限額が設けられており、超えた部分は全額自己負担となります。低所得者の場合、所得に応じて自己負担額に上限額が設けられており、申請することで超過分が「高額介護サービス費」として払い戻されます。さらに、1年間の医療費と介護費の自己負担額が高額になった場合は、「高額介護合算療養費制度」に申請することが可能です。
介護に備える方法は、貯蓄や運用の他、民間の介護保険があります。どの方法がよいのかは、家族構成や状況、ライフプラン、準備期間によって変わります。介護は人ごとではありません。いざというときに慌てることがないよう、計画的な準備が大切です。